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エルマー名古屋日記。その3。
情報的日記 / 角川裕明
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    ミュージカル『エリザベート』2016。

    長かったツアーもあと6公演となりました。

     

    エルマー・バチャー二。

     

     

    最近、ツイッターにて

    エルマーのつぶやき豆知識

    なるものを呟いておりまして。

     

    ▼ Click!▼

    エルマーのつぶやき豆知識シリーズ( 銑

     

     

    そこで何度か呟かせていただき、

    昨年のエルマー日記にも

    書かせていただいているのですが、

     

    ▼ Click!▼

    2015年のエルマー日記(その1〜その9)

     

     

    エルマーには

    皇帝フランツ・ヨーゼフの名のもとで

    処刑された父親がいます。

    ※ これは僕がエルマーとして

    登場した時の台詞でも言っています。

     

     

    そしてその父親は、実は

    初代ハンガリー首相でした。

     

    このことは台本には

    書かれていなかったのですが

    演出家の小池修一郎さんが書かれた

    小説「エリザベート」に記されていました。

     

     

    そしてこれは

    歴史的事実でもあるのです。

     

     

    調べるとわかりますが、

    初代ハンガリー首相の名前は

    バッチャーニ・ラヨシュと言います。

     

    彼は1848年3月に起こった

    ハンガリー革命の責任を取らされて

    1849年10月6日、

    オーストリアの軍部によって

    銃殺刑に処されました。

     

    そして彼の子供に

    バッチャーニ・エレメール

    という人物がいます。

     

    ハンガリーでは名字が先に来るので

    それも踏まえて英語の読み方に直すと

    バッチャーニ・エレメールは

    エルマー・バチャー二となります。

     

    そう、僕が演じさせていただいている

    エルマー・バチャーニは

    実在の人物なのです。

     

    但し、彼が革命家であった

    という記述はありませんでした。

     

     

    父親が銃殺された時、

    実在したバッチャーニ・エレメールさんは

    どういう気持ちだったのでしょうか。。

     

    そして処刑後の彼の生活は

    どういうものだったのでしょう。。

     

    国賊の息子として世間からの非難を浴び、

    屈辱的な想いをしていた可能性もあります。

     

    時代も国も状況も違いますが、

    死刑囚の息子さんのインタビュー等を調べると

    父親の罪の存在によって、

    自らの就職や結婚が困難な状況になりやすく

    自殺率も高いという資料を読んだりもしました。

     

     

    そんな中、歴史的事実とは異なり、

    エリザベートの中のエルマーは

    革命家としての道を選んでいます。

     

    もしエルマーに

    すでに愛する家族がいれば、

    父親が処刑されたタイミングか

    フランツ暗殺を計画した時点で

    世間からの攻撃を避けるために

    あえて縁を切ったかもしれません。


     

    処刑された父、ラヨシュの最期の言葉は

    「祖国よ、永遠なれ!」だったと言います。

     

    最後までハンガリーの国のことを想って

    死んでいった父の無念を晴らし、

    家族と別れてでも

    もう一度、理想のハンガリーを

    取り戻したかった。。

     

    それなのに。。

     

     

    僕は、このエルマー・バチャー二という役を

    ラヨシュ首相、そしてエルマーさんへの

    弔いの気持ちも込めて、毎回、

    演じさせてもらっています。

     

    そして同時に

    自分の父親や家族の存在も深く重ね合わせ、

    加えて、現代社会への猛烈な危機感も

    ダブらせながらステージに立っています。

     

     

    過去のハンガリーでの歴史的事実が

    現代の日本の社会に警鐘を鳴らしている。

     

    エルマーというフィルターを通すと

    エリザベートという作品に

    そんな側面もあるんだということに気付きます。

     

     

    実在したラヨシュ首相の強い想いと無念さが

    エリザベートのエルマーという役を通して

    現代日本にメッセージを投げかけている。

     

    そういう意味で、エルマー・バチャー二は

    それを伝える介在者であり、それは同時に、

    日々、自分の正義と社会的権力との戦いに

    挑み続けている皆さんの葛藤を

    そのまま重ねることができる

    登場人物であるとも言えるわけです。

     

     

    たくさんの方々に観ていただける

    恵まれた劇場で

    お芝居ができるのもあと6回。

     

    エルマー・バチャー二という深い役を

    もっともっと深い演技で

    表現できるように

    最後まで精進していきたいと思います。

     

     

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